利用者の声 20代男性(障がい名非公開)の就職事例 | 障がい者就労移行支援のCocorport
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就職事例紹介

20代男性(障がい名非公開)の就職事例

 
 
 

自分の体調と相談しながら、あきらめず程よいチャレンジを続けていくのがコツ


障がい名非公開の方の就職事例
大手化学メーカー(軽作業)に勤務
通所期間1年8カ月
20代男性(障がい名非公開)の就職事例

最初の頃は、就職のためには通うしかない、と必死な気持ちだった

ココルポートとの出会いは、私が大学生の時でした。大学在学中、周りの人達と自分との間に能力面で差を感じることが多く、一般枠での就職がちょっと難しいのではないかと考えるようになりました。大学の就職相談センターに相談する中で「障がい者雇用枠」というものがあると聞き、そのサポートをしてくれる「就労移行支援」という福祉サービスの存在を知りました。そこからネットで調べ、いくつか事業所の見学に行きましたが、初めてココルポートに訪問した際に、スタッフの皆さんがとても親切に対応してくださったことが印象に残り、最終的にココルポートに決めました。

通所は大学4年生の夏休み頃から、正式利用前の体験という形から始めました。当時はかなり緊張していて、初めて経験する就職活動というものに大きな不安を感じていました。なので、ココルポートには楽しんで通うというよりは、「就職や将来の自分のためにも、通所していくしかない!」という必死な気持ちでした。その思いから、週1~2回だった通所がまもなく週5日終日というペースになっていきました。通所頻度が上がってくると、それに伴って体力がついてきました。体力がつくと少しずつ緊張もやわらぎ、「ここまで来たからにはもう後戻りはできないぞ。就職決めるぞ」と、日々積極的に訓練に取り組みました。

初めてのプログラムで混乱。でもすぐにスタッフがフォローしてくれた

ですがそんな気持ちが先走り、今思い返すと恥ずかしくなるような思い出もあります。正式利用開始から2~3ヶ月頃、初めてディベートのプログラムに参加した時のことですが、討論に全くついていけず、状況が把握できていない中でいきなり「どう思われますか?」と話を振られ、顏から血の気が引くほど混乱して、その時は「もう帰りたい」と思いました。ただその後、そんな私の様子を見ていたスタッフの方が心配の声を掛けてくださって、そのおかげで午後もまた別のプログラムに参加し、無事に一日を乗り切ることができました。

そのような、自分の中では黒歴史のような思い出もありますが、コミュニケーション系のプログラム訓練は、今仕事をする上で役立っていると思います。特定の状況を想定して、その時どのようにコミュニケーションを取ったらいいかを考え、実際にロールプレイをしてみる訓練です。これは障がいの有無に限らず誰もが日常の仕事の中で困るような場面を想定しているので、就職先で実際に起こりうるシチュエーションを事前に訓練の場で体験できました。訓練というリハーサルを繰り返すことで、その状況に対しどう対応すればいいのかが身につきます。私も何度も参加させていただきましたが、今の社会人生活に活かされていると感じます。

自分のことをよく見ていてくれたスタッフの言葉だから、信じて頑張ることができた

通所を始めて1年経過する頃、スタッフの方から「就職に向けてある程度準備が整ってきたと思うので、もうスタートして大丈夫ではないですか?」とゴーサインをいただき、そこから就職活動を始めました。自分でもそろそろ動かなければと思っていたので、「太鼓判を押していただいた」とありがたかったですが、でもやはり初めての就職活動には恐怖心のほうが強かったです。それで最初の数か月間くらいは就職活動を遠ざけるような動きをしていたことがあった気がします。ここまで来たらやらなくてはという気持ちと、後回しにしたい気持ちがせめぎ合っていたのです。

それでもスタッフの方の根気強い励ましで活動し、その後は比較的早い段階で就職を決めることができました。今勤めている会社のことは、スタッフの方が私の適性から考えてくれて、「向いているのでは?」と勧めてくれました。私のことをよく見てくださっている方の言葉なので、「不安だけれどチャレンジしてみよう!」と思いました。働いてきた今、私自身もこの仕事は自分に向いているなと思います。

面接は鮮明に覚えていますが、人生で一番緊張した時間でした。人事部の方に出迎えていただき「本日の面接は面接官4名です」と聞いた時には、もうその場で帰ろうかと思ったほどです。なので、採用の知らせが来た時は本当に嬉しかったです。当日できることはやったつもりでしたが、正直「あれで大丈夫だったかな」という気持ちで帰ったので、何故受かったのか、信じられない気持ちもありました。でも、決まって本当にありがたかったです。ずっとその時の気持ちは忘れません。

初めての社会人生活は不安の連続。でも沢山の人のおかげで働きつづけることができている

現在私は月~金まで毎日フルタイムで働き、主に実験開発補助というサンプルを測定する仕事をしています。正確性が要求される仕事なので、とにかくミスをしないよう常に慎重に仕事を進めています。自分が間違えれば他の方に皺寄せが行ってしまうし、場合によっては最初からやり直しとなることもあります。しかし当然ですが納期にはしっかり間に合わせなければいけません。なので、正確さとスピードのバランスを取りながら、責任感を持って業務を行うことを心掛けています。

働き始めの頃は毎日毎日とても不安でした。入社初日の夜、ココルポートの定着支援スタッフからお電話をいただいたのですが、声を聞いた時は、嬉しいのとすごい安心感で泣きそうになりました。そのくらい、最初の頃の私にとっては、この会社にいるということが自分の知っている世界とは違う、まるで別世界の宇宙にいるくらいの感覚だったのです。自宅に帰ると「あぁ自分の世界に帰って来た」とホッとしたことを覚えています。

今も緊張はゼロではありませんが、最初に比べればだいぶ落ち着きました。私はチームに所属し、皆で助け合いながら仕事を進めているのですが、チームワークがとても良く、「作業進んでる?」と気にして声を掛けてくれるので助かります。私を受け入れてくださり、ありがたい気持ちです。

そのようなチームの皆さん、管理者の方のサポートがあったからこそ、何とかここまで働いてこられました。心から感謝しています。また就職してからずっと、ココルポートスタッフの方が毎月会社に来てくれたり、こまめに電話をくださいました。私があまりにも毎回同じようなこと言うので、もしかしたら「ちょっと面倒くさいな」と思われているかもしれませんが(笑)、何でも相談でき、色々なことを聞いてもまったく嫌な様子も見せず、親切に対応してくださって本当に感謝しています。

会社の仕事である以上もちろん大変な時もありますが、やりがいは感じています。自分のした仕事の結果として開発の進捗報告を聞いたり、商品化に成功したという話が来たりすると、少しは私も役に立てたのかなという気持ちになり、とても嬉しいです。自分達の所でその流れがストップしてはいけませんし、測定データに間違いがあってはいけません。要所を任されているのだという自負と責任の重さを感じます。

仕事を終え帰宅後や休日などは、趣味のドラム演奏を楽しんでいます。まだ初心者レベルですが、いつか、近所迷惑などを一切考えずにできるような防音室を持てたら、というのが私の密かな夢です。仕事をしていれば、どんな仕事でも多かれ少なかれストレスは溜まってきてしまうものだと思いますが、ストレス発散というか、没頭できることがあるというのは、常に仕事のことが頭のどこかにチラついてしまう私にとっては良いことだと思っています。就職するまでに何かそういう没頭できるものを見つけておくと、順調な社会人生活に繋がるように思います。

「挑戦する心」で、将来の選択肢を増やしていく

今ココルポートで頑張って訓練されている沢山の方々には、失敗することを恐れないで欲しいです。ココルポートは職場を想定して通う所ではありますが、あくまで訓練の場です。そこでもし何か失敗をしても、余程のことでない限り大きな損害にはなりません。興味があることや、こんな仕事をやってみたいというのがあるなら、失敗を恐れずどんどんチャレンジしていただきたいです。チャレンジした結果それがダメだったとしても、それを諦めるのか、ダメだった所を克服して得意なことに変えていくのかを見定め、将来の選択肢を増やしていくことができると思うのです。チャレンジしないことにはわからないですし、選択の幅は広がりません。そうした「挑戦する心」を、訓練中の皆さんには持っていて欲しいと思います。ただし、挑戦するということは多かれ少なかれ負担が掛かります。辛いと思ったら、すぐにスタッフの方に相談し、ご自身のあまり無理になり過ぎない範囲で挑戦するのが良いと思います。健康でいることが本当に一番大切なので、ご自身の体調と相談しながら、あきらめず程よいチャレンジを続けていくことが、良い就職先に巡り会えるコツではないかと思います。



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