40代男性(精神障がい)の情報通信業(事務職)への就職事例 | 障がい者就労移行⽀援のCocorport
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就職事例紹介

40代男性(精神障がい)の情報通信業(事務職)への就職事例

 
 
 

自信を取り戻すプロセス


精神障がいの方の就職事例
情報通信業(事務職)に就職
通所期間:1年3ヶ月
40代男性(精神障がい)の情報通信業(事務職)への就職事例

会話から生まれた人間らしい生活

正直な気持ちを言うと、初めは「行きたくない」と思っていました。
妻が手にしていたのは、かかりつけの心療内科にあった就労移行支援事業所Cocorportのパンフレット。体調を崩して仕事を辞め、失意の底に居た時のことです。Office見学に行ってみたものの、「何をするところなのか?」「自分にプラスになるものはあるのか?」と懐疑的で、スタッフから色々と説明を受けながらも心を開くことはできませんでした。

しかし、当時は一人で就職活動をしていたこともあり、「何かのきっかけを…」という気持ちで通ってみることにしました。すると、いつもこまめに声をかけてくれるスタッフや、プログラムなどを通じて似た境遇の利用者と話すことにより、段々と以前の自分らしさ、自信というものを取り戻せるようになり、自然と日常のリズムも安定していきました。

その時に感じたのは、「人間は会話をしないとダメになる」ということ。もちろんそれまでも家族との会話はありましたが、Cocorportに通い、たくさんの「会話」が生まれたことにより、社会との関わりの中で生きるという人間らしい生活を取り戻すことができたのだと思います。初めは半信半疑な気持ちでしたが、次第に私の中には、「続けてみよう」という思いが生まれるようになっていました。

Cocorportでのプログラム

Cocorportではプログラム参加が必須ではなく、プログラムと個別訓練とを自分で選択できるという自由さがあったのが私には合っていたと思います。その中でも特に強く心に残っているのは、「自分の障害を説明する」というプログラムでした。

障がい者雇用(オープン)で就職する場合には、面接の際、必ずと言っていいほど、障がい説明や配慮点について問われる場面が生じます。それまで私は、面接で質問が及ぶたびに、病気に負けたくないという強い気持ちから「以前のように規則正しく働くことができれば病気は問題ないと思います」と答えていました。

しかし、そのプログラムで学んだのは、応募企業は自分の障がいや病気を理解し、自分の言葉で説明ができる人を求めているということです。それを聞いた私は、今まで自分が無理をしていたことに気付き、以降の面接では、自分の状態についてしっかりと説明することに努めました。就職活動の終盤では、もう面接が「楽しかった」です。単なる慣れだったのかもしれませんけどね(笑)。

働くことは「大変」「やりがい」「とても楽しい」

現在は、情報通信系企業のサテライトオフィスで、事務職として働いています。サテライトオフィスは、あらゆる障がいのある方が安心・快適に働けるよう特化されたオフィスで、15社程度が入っていますが、全員が障がい者雇用で働く方々です。正直、いきなり健常者と一緒に働くのは負担が大きかったと思いますが、安心して働くことができています。

サテライトオフィスには、私を含む4名(20代、30代、40代、50代、各一人ずつ)が採用となりました。現在は、今後新たな社員が入社した時に、どのような障がいの方でも安心してミスなく業務に取り組んでもらえるように、業務フローの見直しや新たなアプローチの仕方などを反映した業務マニュアルを作成したり、本社から業務を切り出してもらえるよう営業をしたりといった仕事が中心です。立ち上げメンバーならではの大変さもありますが、同時にやりがいがあり、とても楽しいです。

また、4人の誰かが体調不良などで休むことがあっても業務が円滑に行えるよう、毎日夕方には綿密なミーティングでお互いの状況を報告し合うなど、日々工夫をしながら仕事を進めています。

画像はイメージです。

事務職で働くにあたり、CocorportでWordやExcelなどのPCスキルを高められたことは良かったと思います。仕事をしていたら、実務に追われてじっくりとPC訓練をするなんてなかなかできませんからね。他の2名も就労移行支援などでの訓練経験があり、実務経験が少なくてもMOS資格を取得している方もいて、即戦力として活躍しています。時間を確保できるときにしっかりとPC訓練をやっておくのは必要なことだと実感しています。

取り戻した自信

嬉しいことに、20年以上働き続けてきた経験というのは、簡単には消えないものですね。最初は体力的に大丈夫だろうかと心配しましたが、いざ働き始めてみると、仕事中に集中力が途切れることもないですし、お腹が空くこともありません。2月入社だったので、定時で帰宅する18時頃にはもう陽が落ちて辺りが真っ暗なのですが、その時は「暗い時間に帰れる!」という喜びを噛み締めていました。Cocorportに通っていた時は、訓練が15時で終了だったので、冬でも明るいうちに帰宅していましたからね。

現在は、「全てが戻ってきた…」という感覚の中で、以前の自信を取り戻すことができた気がしています。ストレスを感じることもありません。心地よい季節になってきたので、趣味である自転車を、また走らせていきたいと思っています。

貴重なお休みの日に、通所していたOfficeでお話を聞かせてくれたYさん。Cocorport時代からの面倒見の良さと責任感の強さが、就職後の今も発揮されていると感じました。

※記事内の画像等につきましては、ご本人様の承諾を得て掲載をしております。



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