川越第3Office ブログ

ブログへのご来訪、ありがとうございます。
この記事はCocorport川越第3Officeのトレイニー(訓練生)が執筆しております。

雨の日が少しずつ多くなり、ああ、梅雨になるんだなと感じる季節になりました。
天候変化で体調も崩しやすい時期でもありますが、皆様は如何お過ごしでしょうか。

ココルポートでは障がいと付き合っていくための知識や、社会人として必要なスキルを学ぶためのプログラムが充実しています。
それらについては過去の記事でもいくつか取り上げられているので、是非読んでみてください。

ただ、今回はそこから少し離れて「個別訓練」、特に「スタッフ依頼作業」に焦点を当ててお話ししてみたいと思います。

個別訓練はその名前の通り、訓練時間内で自主的に行う訓練のことです。
オフィスに用意されている様々な訓練メニューから自分に必要なものを選んで作業を行ったり、
就職活動の準備として求人検索や書類作成を行ったりもします。

その中でより実践的な訓練と言えるのが「スタッフ依頼作業」です。

オフィス内のスタッフルームのドアに貼られた一覧表に書き込みがなされており、
その中から気になるものを選び、依頼主のスタッフから概要を聞き、作業を行う形になっています。

依頼の内容は、例えばダイレクトメールの宛名書きのような非常に地道な作業から、
オフィス内に掲示する、これから行われる予定のプログラムの周知用ポスターの作製など、
それこそ一口には説明できないほど多岐に渡っています。

この訓練は、作業の概要を把握することや、作業を正確に行うことは勿論ですが、
特に「報告・連絡・相談」、いわゆる「報連相」をしっかりと行うことが重要になってきます。

作業をしている中でどうしても想定外の事態というのは起きてしまうものです。
宛名書きを例にあげるなら、宛名の書き間違いなどは起こりうるミスでしょう。
依頼主であるスタッフに、ミスを隠さず説明し、どう対応すれば良いか判断を仰ぐことも必要です。

ポスター作製の場合は、どういったイメージの掲示物を求められているのか、
事前の聞き取りや、途中経過での確認作業などがとても重要になってきます。
そういったイメージの共有ができていないと、望まれた通りの成果物が完成しません。

私はこのポスター作製に携わる機会が比較的多いのですが、その際も報連相は意識して行うようにしています。
あくまで一例ですが、その際に私が心がけているポイントもご紹介したいと思います。

例えばポスターの中にどのような情報を盛り込む必要があるのか、これには「相談」が特に欠かせません。
依頼主がどのような情報を盛り込んで欲しいと考えているのかをきちんとヒアリングしたり、
必要な資料を受け取った際、中身をきちんと読み込んで疑問点を解消しておかなければ、
せっかく製作しても情報の漏れが発生してしまい、後々修正の手間が大きくなってしまいます。

また、出来上がった試作段階のポスターを実際にプリントアウトして見てもらう、結果の「報告」も重要です。
この際に、「やっぱりここをこう変更してほしい」といった修正依頼がほぼ必ず入ります。
ストレートに製作した試作案が通ったことはまずありません。
それだけ、自分では気付かない事柄というのは多いため、他の人の視点に頼るというのはとても重要になってきます。

加えて、どの依頼作業もそうですが、必ず期日が設定されているため、
進捗状況についての「連絡」も重要だと言えるでしょう。
現在ここまで進んでいて、これからこういった作業をします、という連絡がないと、
「あの依頼作業はどうなっていますか？」と依頼主を心配させることになってしまいます。
きちんと問題がないことを伝え、問題が生じた場合は「報告」や「相談」をする。
この一連の流れがあってこそ、スムーズに作業が進むものと、私は考えています。

このように、担当スタッフとの密なやり取りがどうしても必須になるため、
訓練の中では、より実際の仕事での流れに近い部類のものだと言えます。

仕事をやり終えた達成感は、他の何にも代えがたいものになるはず。
私も完成したポスターがオフィス内に掲示されると、ちょっとだけ誇らしい気持ちになります。

通所を初めて少しずつ自信がついたら、是非とも挑戦していただきたい訓練のひとつです。

プログラムや個別訓練のサポート、就職活動のためのアドバイスなど、Cocorportでは様々な取り組みを行っています。

就労移行支援にご興味がある方、気になることがある方は、
ご相談を随時受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。

最後まで読んでくださってありがとうございました。
よい一日をお過ごしください。

就労移行支援事業所 Cocorport 川越第3Office