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大和Office ブログ
2023/03/07 大和Office
【大和Office】就職者インタビュー第15弾!②🌷
こんにちは。大和Officeのスタッフです。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
少しずつ暖かい日も増え、春が近づいてきましたね。🌸
さて今回は、就職者インタビュー第2段です。
先日の告知通り、実際に行っていた訓練内容についての質問を掲載します!
ココルポートではどういった訓練を中心に行われていましたか?
タイミングが悪く通所開始直後に緊急事態宣言が発令され、数か月間は在宅での個別訓練がメインとなったため、その期間はITパスポート試験やMOS試験の対策学習に集中的に取り組みました。
せっかくなので在宅ワークのシミュレーションをする良い機会とも捉えましたが、スタッフさん方との人間関係がまだ十分に構築できていない時期でしたので、今に対しても未来に対しても不安を抱えてしまうことがありました。
こういった不安は訓練内容や成果に対する不安よりも重要なことだと思うので、就職後もこの点を意識して定着支援で相談しながら、職場での人間関係を大切にしようと思います。
プログラムは選り好みせずにできるだけ参加し、同じプログラムにも何度も参加しました。そうした積み重ねで点と点が繋がって線となり、面となり、立体的に自分を観察できるようになったように思います。「常識とは自分で作り出した自分ルール」であるとか、「様々な考え方や手法を学ぶことで視野が広がる」というのは本当にそうだと思います。
また、プログラム中に意見を発表する機会があるのですが、他のトレイニーさんの意見を聞くことで、「そういうものの見方や考え方もあるのか」「皆それぞれ常識が異なって面白いな」「こういったことを理解し合うのが多様性なんだな」と思うようになりました。自分の意見についても「正しいか正しくないか」で発言を躊躇するのではなく、例えおかしな意見だったとしても「他のトレイニーさんの視野を広げるヒントのひとつになればいいな」と思うようになりました。
模擬就労やグループワークのプログラムは、他のトレイニーさんと交流するチャンスとして積極的に参加しました。
様々な個性を持つ方々と一緒にチームで取り組むことによって、自分だけでなく他の方もそれぞれ「何かしらの生きづらさを感じている」ということ、それは「障害や病気に関わらず社会の誰もが持っているもの」という当たり前のことに気づかせてくれました。
そういった苦しみがある中でもそれぞれの個性を活かし、足りないところは補い合って、個人ではなく集団で物事に取り組むことの心強さを感じました。ぜひ皆さんもリーダー任せにせず、メンバーそれぞれが個性を発揮し合う、お互いに思いやりをもって接する、そんなチームを作ってみてください。
毎週土曜日に行われる余暇プログラムは、スタッフやトレイニーの皆さんと一緒にゲームを楽しんだり、ときには一人で手芸や工作に没頭したり、就職のことや障害のことを忘れられる時間を過ごし、リラックスした雰囲気の中でコミュニケーションをとれるチャンスでした。
社会における人間関係では、何事も「できる/できない」で考えてしまいがちでしたが、正解がないものに取り組むことによって、そういった気負いをすることなく童心にかえって楽しむことができました。
はじめのうちは「余暇活動なんて就職には必要のない訓練だ」と決めつけて軽視していましたが、こうした周囲の方々とのコミュニケーションや、良いか悪いかで評価しないこと、ゆったりと自分だけの時間を過ごすことが、実は心身の調子を安定させ、自信を取り戻す一番の薬だったかもしれません。
日常生活の中でも、余暇プログラム「多肉植物の寄せ植え」に参加したことをきっかけに、室内ミニ観葉植物にハマっています。植物もグッズもダイソーなどの100円ショップで手に入りますので、気軽に始めてみてはいかがでしょうか。
一鉢だけだと生育状況に一喜一憂してしまうので、数鉢を同時に育てて「すべての植物がこの環境に適応するわけではない」「ひとつくらい枯れてしまっても仕方ないか」という姿勢で取り組むことをオススメします。植物の世話をするマインドフルネスとしても有効だと思いますし、植物のありように自分の姿を重ねてみると様々な発見がありますよ。
ココルポートに通って学んだこと・よかったことは何ですか?
「他人は自分を映し出す鏡である」ということが身にしみてわかりました。
心身の調子が良くないときほど、周囲の音や動きに敏感になります。弱っている自分を守ろうとする防衛本能が働いて緊張状態が続き、さらに自分に無理をさせて体調は悪化していきます。そういった負のスパイラルから抜け出すためには、やはり「安心」と「信頼」が必要なのだと思います。
ただ、心身が弱って攻撃的になっている自分から見ると、外の世界は誰も彼も敵だらけに見えますし、なかなか周囲の厚意を素直に受け止められず、余計に頑なになってしまうこともありました。言葉で言うほど「安心」と「信頼」は簡単なものではありませんでした。
そんな中、スタッフさんはとてもよく気がつくやさしい方ばかりで、はじめのうちはまるで幼稚園や保育園の先生のようだと思っていました。普段の何気ない活動の中でも「なんでも褒めてくれるじゃん!」っていうくらい、できたことに着目して話をしてくれます。
できなかったことに着目して責めてしまいがちな自分は「できて当たり前のことを褒められても…」「そんなことでしか褒められない今の自分って…」と、せっかくの誉め言葉もなかなか受け容れられずにいましたが、繰り返し何度もそういう視点で話をされると、「少しは自分のことを褒めてあげてもいいのかな」と思えるようになりました。
病めるときも健やかなるときも支えてくれる存在があることは、とても頼もしいものです。
また、「安心」と「信頼」は他人に対してするものではなく、自分に対してするものだと思うようにもなりました。「ありのままの自分を受け容れる安心」、「このままの自分でいいのだと思える信頼」、自分を許すことが一番難しかったかもしれません。 不完全な自分を受け容れることは、考えれば考えるほど余計に難しくなってしまうものですが、「まあこんなもんか」「まずまずのことはできている」「ほどほどにしておこう」と自分に言い聞かせてきました。
いかがでしたでしょうか?
次回は、就活中に大変だったこと、これから就職を目指す方へのメッセージを紹介します。
就職活動で悩んでいる方はぜひ、次回のブログもご覧ください。
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